完全母乳で育てたい──その気持ち、とてもよく分かります。
私自身、3人の子どもを完母で育てましたが、決して順調な道のりではありませんでした。
母乳が思うように出ない不安、産後の体のつらさ…
「母乳で育てたい」という気持ちがあるほど、悩みも大きくなるものです。
この記事では、3人を完母で育てた私が、当時感じたことや、心が軽くなった考え方、そして『頑張りすぎないために大切だったこと』をまとめています。
完全母乳を目指すあなたの気持ちに、少しでも寄り添えたら嬉しいです。
母乳は自然に湧いてくるものじゃなかった。
1人目を妊娠したとき、私は仕事をしていたこともあり、母親教室や出産に向けた講座にほとんど参加できませんでした。
そのため、母乳についてはまったく知識がないまま出産の日を迎えました。
正直なところ、「母乳は産んだら勝手に出てくるもの」だと思っていたんです。
でも実際は、産後すぐに母乳がどんどん出るわけではありません。
さらに、私が出産した病院は母乳育児に力を入れていなかったため、
入院中もこちらから聞かない限り何も教えてもらえず、
母乳の出を確認してくれることもありませんでした。
「いつになったら出るんだろう…」
初めての出産で不安な中、出てこないことに悩んでいたのを今でも覚えています。
唯一の救いだったのは、親戚に助産師さんがいたこと。
その方に相談できたおかげで、なんとか母乳を出すきっかけをつかむことができました。
母乳を出すために大切な基本
①赤ちゃんの咥え方
母乳の出には、実は 赤ちゃんの咥え方 が大きく関係します。
私も1人目のときは上手くコツがつかめず、授乳のたびに何度も咥えさせ直していました。
うまく吸ってもらえないから、母乳が増えにくい状態になっていたと思います。
咥えさせるときのポイントは、
乳首だけではなく、乳輪までしっかり深く咥えさせることです。
また、抱き方を変えてみるのもとても効果的です。
縦抱き・横抱き・フットボール抱きなど、いろいろな姿勢がありますが、
赤ちゃんと自分の体勢がしっくりくる方法を探してみてほしいです。
私の場合は、ただ赤ちゃんの口に乳首を入れるだけではうまくいかなかったので、
自分で乳房を“咥えやすい形”に軽く潰して、深く咥えられるようにしていました。
その方法に変えてから、自然とうまく吸ってもらえるようになりました。
そして、これは完全に私の体感なのですが──
赤ちゃんがしっかり咥えているとき、
「ぎゅいいいん」と効果音がつきそうな感覚で、
乳房の内側で母乳が作られているような感覚がありました。
うまく吸われていると、体が「作ろう」と反応しているのが分かるんです。
②こまめに吸わせる(頻回授乳)
咥え方が整ってくると、次に大切なのが “頻回授乳” です。
母乳は「需要と供給」で増える仕組みなので、赤ちゃんが吸えば吸うほど、
体が「もっと作ろう」と反応してくれます。
私が1人目のときに実感したのは、
赤ちゃんが吸った分だけ、本当に母乳が作られるんだということ。
母乳が安定してきた頃、赤ちゃんが泣いたので「おっぱいかな?」と思い、
実は欲しがっていないのに咥えさせてしまったことがありました。
そのとき赤ちゃんは、
- 少し吸って離す
- また吸って離す
という“本気じゃない吸い方”をしていて、
途中で「これはおっぱいじゃない要求だったんだ」と気づきました。
ところがその後の授乳で、 いつもよりおっぱいがパンパンに張っていたんです。
そのとき初めて、
「赤ちゃんがちょっとでも吸えば、その分だけ母乳が作られるんだ」
と体で理解しました。
赤ちゃんが吸った刺激が、母乳を作るスイッチになります。
だから、
- 授乳のタイミング
- 赤ちゃんが起きているタイミング
- “おっぱい探し”のしぐさが出たタイミング などで、こまめに吸わせてみてください。
母乳を増やすなら、これが一番シンプルな方法だと感じています。
③水分と栄養をしっかりとること
母乳は血液から作られるので、水分と栄養は本当に大事です。
私自身、産後は育児に追われて水を飲むのを忘れてしまうことが多く、
母乳の出が悪くなったり、赤ちゃんが便秘ぎみになったりして、
「あ、水分が足りていなかったんだ」と気づくことが何度もありました。
産後の入院中に気づいた“水分の大切さ”
産後すぐの入院期間中、私は会陰切開をしていたこともあり、
「傷口にしみるのでは…」
「余分に動きたくない…」
という気持ちがあって、水分を控えめにしていたんです。
飲めば飲むほどトイレに行きたくなるので、
それが嫌で、つい飲む量を減らしてしまっていました。
でもその結果、退院時に
悪露の出が悪く、大きな塊が固まって残っていた と言われました。
それは体に残してはいけないもののようなので、
麻酔もなく、スプーンのような器具で掻き出されることになり、
そのとき初めて 「水分って本当に大事なんだ…」 と強く実感しました。
これが地味に痛かったです...
授乳で水分がどんどん奪われていくぶん、
普段以上に水分をとることが必要なんだと身をもって理解しました。
水分不足は、赤ちゃんのうんちにも影響する
水分が足りていないと、
「母乳の量が減る」
「悪露の排出が滞る」
だけではなく、赤ちゃんのうんちにも影響していました。
入院期間中は毎日数回うんちをしていたのに、
ある日ふと
「あれ、丸一日していない...?」
と気づいたことがありました。
心配になって姉に相談したところ、
「水分とってる?」
って聞かれて、ハッとしたのを今でも覚えています。
そのあと水分を意識して飲むようにしたら、
赤ちゃんの便通がすぐに良くなったんです。
このとき、
「私が水分をとらないだけで、赤ちゃんにこんなに影響するんだ…」
と本気で反省しました。
さらに、あとから気づいたことですが、
赤ちゃんの吐き戻しが多いなと思っていた時期がありました。
でも便通が良くなると、吐き戻しも一緒に減ったんです。
そこでようやく、
「便通が悪くてお腹が張ってしまい、吐き戻していたのかもしれない」
と気づきました。
赤ちゃんはまだ自分で水分をとれないので、
ママが飲む水分がそのまま赤ちゃんの体調に直結します。
母乳育児の時期は、
『自分が飲む水分=赤ちゃんの体のため』
という意識がとても大切だと感じました。
「食べること」は母乳ケアの一つ
産後は、決まった時間にゆっくり食事をとることが難しいと思います。
私も、ようやく食べ始めたのに赤ちゃんが泣いてしまい、
冷めたご飯を温め直して食べる…ということを何度も繰り返していました。
でも、完母だったこともあり、とにかくお腹がすくんです。
だから、食べられるタイミングで、手軽に食べられるものでもいいので
とにかく食べることが大事だと感じました。
ワンオペ育児で「栄養まで気にして作る」は無理だった
私は1人目のときワンオペだったので、
自分一人分の食事を毎回栄養バランスまで考えて作るのは
正直、労力がかかりすぎました。
そこで頼ったのが 冷凍弁当 です。
私が使っていた冷凍弁当は、
- 塩分控えめ
- 栄養価が考えられている
- 温めるだけで食べられる というものだったので、
栄養も取れるし、食べ終わったらゴミを捨てるだけ。
お皿を洗う家事も減らせて、本当に助かりました。
産後は「自分のために料理する余裕なんてない」という人がほとんどなので、
こういうサービスに頼るのは全然悪いことじゃありません。
むしろ、母乳のためにもおすすめです。
鉄分は食事だけでは足りず、サプリを活用していた
母乳は血液から作られるので、
鉄分が不足すると母乳の質にも影響します。
私の場合、食事だけではどうしても鉄分が足りず、
途中から 鉄分のサプリメント を取り入れていました。
産後は貧血になりやすい時期でもあるので、
- 立ちくらみ
- 疲れやすさ
- 息切れ
などがある場合は、鉄分を意識してみると良いと思います。
もちろん、サプリは無理に飲む必要はありませんが、
「食事だけで補えない部分を少し助けてもらう」という感覚で
取り入れるのは全然ありです。
私は産後立ちくらみがひどかったのですが、
サプリを飲むようになってからは落ち着きました。
④休めるときに休む
母乳育児を頑張りすぎて体を壊してしまったら、
それこそ赤ちゃんに授乳することがつらくなってしまいます。
私は2人目のとき、赤ちゃんの吸う力が強かったことと、
1人目の授乳で乳房の形が整っていたこともあり、
入院期間中に完全母乳へスムーズに移行できました。
その経験があったので、
「3人目も入院期間中に完母に移行したい!」
と張り切って吸わせていました。
でも、3人目は2人目ほど吸う力が強くなく、
なかなかスムーズにいきませんでした。
そのうえ、夜も何度も泣かれて
吸わせて、泣かれて、吸わせて…を繰り返していたため、
寝不足が続き、頭痛で体調を崩してしまいました。
あまりに頭が痛くて、赤ちゃんをお願いして
丸一日休むことになったのですが、
そのときに強く思ったのが、
「頑張りすぎて体調を崩してしまっては意味がない」
ということでした。
急がばまわれ、ではないですが、
頑張りすぎて体調をこわしてしまえば
楽しめる育児も楽しめなくなってしまいます。
だからこそ、
休めるときにしっかり休むことが本当に大事。
母乳育児は「頑張ること」よりも、
無理のない範囲で続けることのほうがずっと大切だと感じました。
まとめ
私が3人の育児を通して強く感じたのは、
「頑張りすぎないことが、結果的に母乳育児を続ける力になる」
ということでした。
咥え方を整えること。
こまめに吸わせること。
水分と栄養をしっかりとること。
休めるときに休むこと。
この4つは、どれも『ママの体と心を守りながら続ける母乳育児』のための基本です。
完全母乳で育てたい──その気持ちは、本当に素敵なものだと思います。
私自身も同じ気持ちで育児をしてきたので、
「うまくいかない」「出ているか不安」
そんな気持ちがどれほど大きいものか、よく分かります。
でも、母乳育児は“気持ち”だけでどうにかなるものではありません。
赤ちゃんの吸う力、形、ママの体調、ホルモン、睡眠、環境…
いろんな要素が重なって、ようやく母乳が安定していきます。
赤ちゃんとあなたのペースで、
ゆっくり、できることから
無理のない範囲で進めてください。
そして、今は産後ケアや母乳外来など、相談できる場所も増えています。
一人で抱え込まず、頼れるところはぜひ頼ってみてください。
あなたの母乳育児が、少しでも楽になりますように。
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妊娠中・育児中は、思っている以上に心も体もがんばってるよね。
自分のことだけじゃなく、お腹の中で赤ちゃんを育てているんだから、それだけで本当に十分なんだよ。
だからこそ、できるだけ楽をしてほしいなっておばばは思うよ!
今回の内容が、少しでもあなたの助けになれば嬉しいです!
※本記事は筆者の経験に基づく内容です。
特定の結果を保証するものではありません。
体調や状況には個人差がありますので、
必要に応じて専門家へご相談ください。

